名前 | アヴァンタジア (Avantasia) |
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結成 | 1999年 |
出身 | ドイツ |
ジャンル |
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メンバー関係者 (順不同) |
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画像引用元 |
ドイツで絶大な人気を誇るまでに成長したヘヴィメタルバンド「エドガイ(Edguy)」の若きフロントマントビアス・サメットによる、巨大プロジェクト。メタル・オペラとも称されるそのプロジェクトは、トビアスの広い交友関係を活かした超大物ゲスト達との共演が目玉の一つとなっている。
当初のアルバムである「The Metal Opera」と「The Metal Opera PartⅡ」は、まさしくメタル・オペラといえる仕上がりになっており、綿密に構築されたオペラストーリーと、各ゲストボーカルが俳優になって各パートを歌い上げるといった形をとっている。アンドレ・マトスやマイケル・キスクの登場が多いのが初期の作品。
3作目となる「The Scarecrow」以降は、「The Metal Opera」と「The Metal Opera PartⅡ」に見られるようなオペラ色や独特のファンタジー感は少なくなり、純粋なヘヴィメタルアルバムとして聴き応えのある仕上がりになっている。また、「The Scarecrow」以降は、アングラ(Angra)やラプソディ・オブ・ファイア(Rhapsody of Fire)、キャメロット(Kamelot)等のプロデュースを手掛けた経験を持つサシャ・ピートが、プロデューサー兼ギタリストとして作品の制作に協力している。
2013年に発表された「The Mystery of Time」辺りから、北欧メタル・シンフォニックアレンジが強まる。2016年発表の「Ghostlights」にもこの傾向は強く残る。オペラ系の声量ある歌声が出せる女性ゲストボーカルに協力を依頼するのも、この頃から。
2019年に発表された「Moonglow」は、ファンタジー感あるライトな仕上がりに。ヘヴィメタルサウンドを期待している層には賛否ありそうだが、個人的にはすんなり受け入れられた。今までのアヴァンタジアではあまり聴きなれない新曲も増え、アレンジの質もさらに向上しているのが分かる。「マイケル・キスクにはこういう曲を」「ヨルン・ランデにはこういう曲を」といった古株への定番が出来てしまっている。(良くも悪くも)
ヘヴィメタル市場の一つである日本でも、何度か来日公演を行っている。私が行ったことがあるのは2008年06月13日、東京品川ステラボールで行われた公演であるが、このときはたしか元アングラのアンドレ・マトス、マスタープラン(Masterplan)等でボーカルを担当していたヨルン・ランデがゲストボーカルとして出演していた記憶がある。2010年12月08日にも、ボブ・カトレイ、ヨルン・ランデ、元ハロウィン(Helloween)のカイ・ハンセンとマイケル・キスクといった、その筋のヘヴィメタルファンなら失禁もののメンツが来日している。(この公演は這ってでも行きたかったが、大病を患っていたため行けず…無念)
毎回大変な苦労をして「これが現在の最高の出来」との思いで生み出す楽曲に対して、何の苦労もしていない末端リスナーが採点するのもどうかと思うが、Avantasiaを知らないリスナー向けの参考程度にご活用ください。
採点は相対的なものなので、もちろん現在進行形で過去の点数は変化します。今走っている座標を基準にこれまでの楽曲を個人が勝手に(期待も込めて)採点しています。
順位 | 曲名 | 収録アルバム |
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1位 | The Moonflower Society | A Paranormal Evening with the Moonflower Society |
2位 | Mystery Of A Blood Red Rose | Ghostlights |
3位 | Ghost in the Moon | Moonglow |
4位 | The Seven Angels | The Metal Opera PartⅡ |
5位 | Angel of Babylon | Angel of Babylon |
良曲揃いなのであまり大差ない。ランクインしてない名曲も多数あり。The Seven Angelsを入れるのは、もはや個人の忖度になりつつある。(いつ外れるかな)
20年以上続いているプロジェクトであり、正直初期の作品と直近の作品では、アレンジ力に違いがあり過ぎて比較するのが難しい。過去はあくまで足跡であり、いちファンとしては現在進化し続けている姿を見ていきたい。(要するに好きな曲が一新され続けるバンドを、陰ながら追いかけていたい)
2010年に発表されたアルバム「Angel of Babylon」に収録されている「Angel of Babylon」という曲。
2022年に発表されたアルバム「A Paranormal Evening with the Moonflower Society」に収録されている「The Moonflower Society」という曲。(ゲストはボブ・カトレイ)
2019年に発表されたアルバム「Moonglow」に収録されている「Lavender」という曲。 (ゲストはボブ・カトレイ)