パソコン選びで頭が痛くなる初心者のために、出来る限り分かりやすく(これがまた難しい)パソコン選びの基本を解説していきたい。
これまで買ってきたパソコン達(デスクトップ3台、ノート4台)
基本コスバ重視で、5年くらい経ったら買い替えの準備をしている。
最低限知っておきたい知識なので、きちんと理解した方が良い。
要は「使ってて遅く感じなければ正解」なのだが、逆に言うと、パソコン選びを失敗すると、めっちゃ遅いパソコンを使わされるハメになる。
いわゆる賢さ・頭の回転の速さに関係している部分。CPUスペックが高いと、当然処理速度も速くなる。
昔はこのCPUのスペックが不明瞭であったが、最近ではCPUスコアなる得点で客観的に比較できるようになっている。
インテルCorei7、Ryzen7、シングルコア、クアッドコアなど、CPUに関する用語は様々あるが、私は面倒なのでCPUスコア(総合数値)を参照している。
同時に行える仕事量。一時記憶装置のこと。要するに、頭の中でどれだけ一度に足し算、掛け算できるかに関係している(マルチタスクの容量)。「机の広さ」にも例えられるが、これは意外と的を得ている。
ゲームでいうところのセーブ機能。電源が落ちても前の作業が記録されているのは、記録媒体のおかげ。
昔はHDD(ハードディスクドライブ)が主流であったが、近年はSSD(ソリッドステートドライブ)が主流。
HDDとSSDで何が違うかというと、物理構造そのものが違うので、SSDの方がデータ読み込み速度が格段に速い。
昔はパソコン立ち上がるのにカリカリとHDDを読み上げながら5分くらい掛かっていたが、近年のSSDは10秒くらいで立ち上がる。
物理構造そのものが違うので、いわゆるHDDの「針動かしてディスクを読みに行く時間(シーク時間)」が、SSDにはほとんど無い。(詳しくは知らない)
近年の立ち上がりが超速いパソコンは、このSSDのおかげだと思われる。
画面の中にある「ピクセル」と呼ばれる色を出力する最小単位がどれだけあるか。
これにより画質が決まる。当然、画面解像度が高い(ピクセル数が多い)方が高画質である。
画面解像度1920×1080(ピクセル)というと、横一列に1920個の色の最小単位があり、縦一列に1080個の色の最小単位があると想像すれば良い。
横1920×縦1080=計2073600個のピクセルで構成されている。
ちなみにピクセルとドットは異なるものであるが、ここでは割愛する。興味があったらググっても良いが、多分理解するのに若干頭を使うので、気が向いたときに学ぶ程度で良い。(DTP職に就いてでもいない限り、不自由はしない)
物理的な画面の大きさ。
対角線で測った長さが画面サイズ。(定規で測ってみよう)
私たちに馴染みの薄い「インチ」で表されることが多いので、㎝に変換しないとイメージしにくい。(1インチ=2.54㎝)
同じ画面解像度(ピクセル)でも、画面サイズが小さいと、一個一個の点が豆粒になってしまうので結果として見にくい。
以上をふまえて、私が推奨する最低限必要なPCスペックを紹介。(参考までに)
CPUスコア | 10,000以上 |
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メモリ | 8GB(16GBあると安心) |
記録媒体 | SSD 100GB以上 |
画面解像度 | 1920×1080(ピクセル)、いわゆるフルHD |
画面サイズ |
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CPUスコアは10,000以上は欲しい。メモリは8GBで事足りる場合が多いが、たまに遅く感じることがある。(Google Chromeやウイルスバスターがめっちゃメモリ食ってるときがある)
記録媒体はSSD 100GB以上は欲しい。大体パソコンの初期ソフトで60GBくらい食われてるので、人によっては100GBじゃ足りないが、外付けできるので都度増やせる。
画面解像度はもはやフルHDが当たり前。
画面サイズは、ノートパソコンであれば15インチ以上ないと視認性の点で使い勝手が落ちるが、出来る限りコンパクトに持ち運ぶことも考えると15インチ程度が良い(私の場合)。
ただし携帯性を重視するのであれば、A4サイズよりやや小さい13~14インチノートパソコンでも良いと思う。この場合1920×1080ピクセル(フルHD)を視認するのは難しいので、設定で画面解像度を下げるか、最大1600x900ピクセル(WXGA++)くらいまでの解像度のパソコンを選んだ方がいい。
記録媒体(SSD・HDD) | SSD・HDD(Amazon) |
---|---|
外付けCD・DVDプレイヤー | 外付けCD・DVDプレイヤー(Amazon) |
これらは、後で欲しくなった時にUSBに挿して都度追加できる。ただし、記録媒体に関してはバックアップのために外付けHDDを買った方が良いと思う。
メモリもマザーボードのメモリ用スロットが空いていれば追加できるが、増やしても上手く活用できない場合があるので注意。(※私は過去にメモリ増設して失敗した経験がある)
あんま詳しくない人は、闇雲にやらん方がいいと思う。(CPU性能限界で活かせなかったりする)
普通の仕事ができる範囲内。
上記のスペックであれば、4~6万円程度でネット購入できる。(店頭だともう少し高いかな)
Windows Office系ソフトは無料のGoogleソフト使えば要らないし、保証に関しては1年保証で十分だと個人的には思っています。(4~6万円程度のものを5年で買い替える前提であれば)
20万円以上するゲーミングPCを買う場合などは、複数年保証に入っていた方が安心感は拾える。
パソコン界隈の技術革新は本当に速いので、4~5年も経てば高スペック・低価格化が進む印象です。パソコン選びは多少経験が要りますが、買った人にしか分からない「購入者レビュー」も参考になります。
個人的にコスパ重視でノートパソコンを選ぶ場合でも、新品なら5~7万円、中古パソコンなら2~3万円程度を目安にしたい。1万円を切るものは正直怖い(笑)、買った当人が満足できれば正解だけど。Intel Corei5・メモリ16GBで2万円台の中古ノートパソコンって楽天で売ってるんだね、これはお買い得なのでは。
デスクトップパソコンとノートパソコンの価格差は、個人的にはノートパソコンの方が2万円くらいベースが高い印象です。ただしデスクトップパソコンは別途モニター(2万円前後)を購入しなければならないので、込みこみの価格差はあまりない。(モニター込みでも、ややデスクトップの方が安い)
ただしデスクトップパソコンには高スペックを求められるゲーミングPCも含まれるので、全体を見るとデスクトップパソコンの方が価格上限が上。(数十万円のものとか)
私は普段パソコンでゲームをやらない人なので、いわゆるゲーミングPCに関してはほとんど知識がない。
ゲーミングPCに関しては、映像処理のためのグラフィックボード(ビデオカード)と呼ばれる装置の性能がグラフィックに影響を及ぼすほか、CPU性能、メモリ容量によっては、画面がカクカクしてしまうなどの弊害が起きたりします。
またオンラインゲームの場合、回線速度も影響します。(いわゆるラグと呼ばれる遅延現象)
ただし、普通にパソコンを使う程度であれば、ゲーミングPCのような高スペックは必要ありません。
「普通」というのは曖昧な表現ですが、例えば私の場合、YouTube動画の閲覧、ExcelなどのWindows Office系ソフト、Adobeイラストレータ、ウイルスバスター常駐、Googleオンラインストレージ常駐など、複数のソフトを同時起動していても特に遅いと感じることはないです。
近年のパソコン低価格化・基本スペックの上昇は、少なからずゲーミングPCが牽引している部分もあると思います。