ドラムのトリガーシステムを分かりやすく紹介(使い方など)

振動を拾って電子音に変換 バスドラ音をビチビチにできる 練習パッドに電子音を付ける
ドラムのトリガーシステムを分かりやすく紹介(使い方など)
電子音の装飾によってバスドラムの音を派手にしたり、スネアやタムの音に深みを与える、バスドラム音をベチベチ鳴らせるなどができます。練習パッドに電子音を加えるといった用途にも利用できる。
最終更新日 2023/01/14

ドラムのトリガーシステムって何ぞや?

「ドラムのトリガーシステムって何?」「使い方は?」と疑問に思われているドラマーも居るかと思います。私も「トリガーシステム」という言葉自体は前から知っていたんですが、何せ生ドラムを演奏する分には必須アイテムという訳でもなく、周りにトリガーシステムに詳しい友人も居なかったので、割と最近まで仕組みを知りませんでした。

ドラムのトリガーシステムとは、打楽器から発せられる振動をセンサー(トリガー)で検知し、電子音(電気信号)に変換してくれる装置のことです。

ドラムを叩くと叩いた部分から振動が発生しますが、それを検知・変換してくれる装置ということになります。(写真はローランドのRT-30)

振動を電子音に変換

要はクリップヒット(記事リンク)と同じ原理ですね。クリップヒットは叩いたものを何でも打楽器にしてくれる優れものですが、仕組み自体はトリガーシステムと同じだと思います。クリップでつまんだものから振動を検知し、ドラム音を奏でてくれる話題の電子楽器です。

トリガーシステムで何ができるのか?

トリガーシステムでできることには、以下のものがあります。

  • 生ドラムの音に電子音を付け加えてくれる。(装飾効果)
  • 練習パッドなど音の出ないものにも電子音を付け加えてくれる。(クリップヒット的な)
  • MIDIに変換してくれる。(電子データ)
  • ベース音やオーケストラサウンドを伴奏してくれる。(演奏の同期)

※1:48辺りのドッキリ音に注意!!

上の動画では、「1.電子音の装飾」や「4.演奏の同期」などが実演されてますね。電子音の装飾によってバスドラムの音を派手にしたりスネアやタムの音に深みを与えることもできます。メタルライブとかでバスドラがビチビチ鳴っている体験をしたことがあるかもしれませんが、トリガーを使うことでこういった装飾も可能になります。

センサーと変換器が必要 (トリガーの仕組み)

トリガーシステムを組み込むのに必要なものは、「センサー」と「変換器」です。

  • センサー (トリガー)
  • 変換器 (ドラムモジュール)

ローランドのRT-30

電子楽器企業「ローランド」の「RT-30」という製品を例に。ローランドは電子ドラム「V-Drum」で日本人にも馴染みの深い企業ですよね。(私も持ってます)

ドラムトリガーの仕組み

ローランドのトリガーシステムの詳細は分かりませんが、恐らくレーザー測距センサーか何かで位相差や振動を検知し、変換器に信号を送っているのだと思われます。細かいことは何であれ、リム部分に小型センサーを付けるだけで簡単に検知してくれます。

補足 (ローランド RT-30)

センサーには「RT-30K(キック用)」「RT-30H(ヘッド用)」「RT-30HR(ヘッド+リム用)」の3種類があります。

RT-30K バスドラムに装着する。
RT-30H スネア・タムタムに装着する。
RT-30HR スネア・タムタムに装着する。リムショットも検知してくれる。(ヘッド部分とリム部分)

ドラム トリガーを探す

ドラムトリガー自体が玄人向けの製品なので、ドラマーでもなかなか持っている人は居ないかと思います。ネットショップではローランドの「RT-30」や、ddrumの「CHROME ELITE TRIGGERS」といった製品を購入することができます。マイナー機器なので評価レビューは少ないですね(笑)。今後市場が増えていくと面白い製品なんですが。

練習パッドに電子音付けたり、電子ドラムのセット増設したりと、色々と用途はあるんですがねぇ。スタジオに持ち込んでも面白そう。

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