江戸時代の僧侶に良寛(1758~1831)という人が居る。
越後国(今の新潟県)の名主の元に生まれる。名主という将来を約束された出自にありながら、自分には名主としての仕事がどうしても合わないということで出家してしまった人。以後、諸国を旅し、やがて越後に戻り、古びた庵で何もモノを持たない暮らしを生涯に渡って貫いた。
清廉潔白・無欲恬淡な人物で、私は良寛さんのことを人類史上数少ない「聖人」の一人だと思っている。
子供の無邪気さにこそ学ぶべきだと子供と積極的に遊んだり(事案発生)、またあるときは自宅に入った泥棒に対して、盗むモノが無いからといって寝ていた布団を提供したりと、無欲恬淡な様を感じるエピソードが沢山ある。
「子供の無邪気さにこそ学ぶべきだ」なんてのは本当にそうで、ニーチェも「子供(赤子)ような超人を目指せ」とかそんなことを言っていた気がする。
清貧に生きるとは言葉の通りであるが、良寛さんは清貧に生きたというよりも清貧そのものであったように思う。モノはないけど心豊かな良寛さんの元には、村人がよく相談に訪れていたそうだ。
良寛さんを目指す訳ではないが、邪魔なモノに溢れていても仕方ねーべ。
10代20代の頃は色々なことに興味があって、モノがどんどん増えていく生活を謳歌していたが、30代を過ぎてからは必要以上にモノを買わないようになった。
30代にもなると自分にとって必要なモノ・不要なモノが大体固まってくるので、無駄なモノにお金を使わなくなったとも言えるが、とにかくモノを買わなくなった。
というか10代20代の頃に買ったモノを段々処分したくなる衝動にも駆られている。(この世に宿る因果との決別)
30代からはモノを減らしていく生活を目指したい。
何が必要で何が不要なのかは人それぞれですが、私の場合、ドラム機材・書籍・パソコンがあれば他は要りません。
部屋にあるモノを捨てるときには、「本当に自分にとって大切なモノ」「無くなっても困らないモノ」、に分けることから始めましょう。
「何となく捨てられずに保管しているもの」
こんなのはどんどん捨てていいと思います。
人が生活していると絶対に埃(ほこり)が宙に舞います。その埃が収納家具に降り積もります。
面倒くさがりの私は、掃除が苦手だ。
最初からモノがなければ、掃除は楽だ。
不要なモノを捨ててしまえば、収納家具そのものを置く必要がなくなって部屋がスッキリするだろう。
モノはどんどん減らしていこう!