ニール・パート

360°囲まれた要塞ドラムセット 60歳を越えても衰えない演奏技術
ニール・パート
世界的に有名なバンド「ラッシュ」のドラマーであり、また自身もドラマーとして著名である。高いテクニック・巨大なドラムセット・クールな姿に、彼をリスペクトするドラマーは数多い。60歳を越えてもなお衰えない演奏技術が素晴らしい。もはや職人の域である。

基本情報

名前 ニール・パート (Neil Peart)
生年月日 1952/09/12 - 2020/01/07 (67歳 没)
出身 カナダ オンタリオ州 ハミルトン
バンド(ゲスト参加含む)

ニール・パートの特徴・エピソードなど

ハードロック・ヘヴィメタル界の超大御所バンドとして世界的に有名なラッシュ(Rush)のドラマー。周囲を360°囲まれた超巨大要塞ドラムセットは圧巻である。毎日鬼のような練習を重ね、寡黙にドラムを叩く職人のような姿にリスペクトされるドラマーは数多い。同じく超巨大要塞ドラムセットで複雑な変拍子のプログレッシブ・メタルを演奏してきた、元ドリーム・シアター(Dream Theater)のマイク・ポートノイ(Mike Portnoy)も、ニール・パートの影響を多大に受けているという。ローリング・ストーン誌の「読者が選ぶ史上最高のドラマー」で第2位に選出されたことがある。60歳を超えてもなお現役バリバリである。

彼のプレイの特徴としては、

  • 高いテクニックを誇っていながらも、それをひけらかして手数の多いドラミングに向かうのではなく、あくまで曲構成を考えた最善のフィルを叩く。そのため、かなり効果的でセンスの良いドラミングを聴くことができる。そして寡黙にドラムを叩く姿が職人のようでシブい。
  • 所属するバンド「ラッシュ」のコンセプトが、複雑なプログレッシブ・ロックかつ、ライブで完全再現を目指していることから、必然的に複雑な変拍子の楽曲を得意としている。また、バディ・リッチ(Buddy Rich)に傾倒しており、自身のドラムソロに必ずスウィング・ジャズ・ドラミングのパートを取り入れていることから、スウィング・ジャズ・ドラミングも彼のプレイの特徴である。
  • 超巨大要塞ドラムセットで様々な音色を奏でる。また電子音を積極的に取り入れている

影響を受けたドラマー

  • バディ・リッチ(Buddy Rich)
  • ジョン・ボーナム(John Bonham)
  • キース・ムーン(Keith Moon) 他

追記

2020年1月7日、亡くなったらしい。(Rushの公式Webサイト及びTwitterにて)

公式Webサイトの一文によると、ニールは3年半もの間、脳腫瘍(グリオーマ)と闘っていたと記されています。

ニール・パートの映像を初めて見たのは、2002年に南米ブラジルで行われたツアー「Rush In Rio」でしたが、寡黙にドラムを叩く職人のような姿が第一印象として残っています。

ご冥福をお祈りします。

ニール・パートの音楽・ライブ映像(有名な曲、おすすめ曲)

2007年に発表されたラッシュ(Rush)のアルバム「Snakes & Arrows」のツアーライブにおける、ニール・パートのドラムソロ映像。

  • 周囲を360°囲まれた超巨大要塞ドラムセットが特徴。アルバムのツアーライブごとに、デザインが一新される。
  • 3:40では、ニール・パートの合図でドラムセットが180°回転し、背面にセッティングされていたドラムセットを演奏する。
  • 生音のみならず、電子音も積極的に取り入れるのがニール・パートの特徴であり、このスタイルに影響されて電子音を取り入れるようになったドラマーも多い。
  • 6:24からはお馴染みのビッグバンド風のスウィング・ジャズ・ドラミングでソロを終える。

2010年に行われたラッシュの「Time Machine Tour」での映像。曲は代表曲「Limelight」

  • この曲はおよそ30年間に渡って演奏し続けており、洗練された演奏を聴くことができる。
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