私が10代の頃といえば、まだそこまで音楽自体に深い関心もなく、ましてや楽器なんて触ったこともなかったので、カウントダウンTVやミュージックステーション等の音楽番組に出演するバンドアーティスト達は皆、ちゃんと楽器演奏してるのだと思っていました。
よく間違えずにギターソロできるなぁ。やっぱプロのバンドって上手いなぁ。(無知な私)
(店長)あれ、演奏陣は録音テープ流してるだけなんだよな~。
(私)ファ!?
ちなみに、演奏しているフリをすることを「当て振り」というらしい。
まぁ、収録の手間を考えれば当たり前なんですが、当時の私はプロのバンドマンや番組制作陣に対してものすごく萎えたのを覚えています。
「弾いてないのかよ!」って。
演奏にこだわるバンドマンの中には、きちんと本番中も音出ししているバンドもあるようですが、多くのバンドは予め録音しておいた楽器演奏を流してエアプレーをしているだけです。
特にミュージックステーションなどの生放送では当たり前ですよね。
「絶対に失敗できない」ってのもそうなんですが、何より生の楽器演奏を編集(マスタリング)もせずにそのまま流して届けるのって、PAがかなり大変だと思う。ドラム収録なんてマイクが何本も必要だし、スタジオ内にある何十本ものマイクをハウリングさせないようにするのも大変。
それら何十本ものマイクから送られてくる演奏音のバランスを考えるのも大変。
てことで、無茶苦茶手間が掛かるんだと思う。
生放送の中でバンドも入れ替わりまくるんで、いちいちPAのバランスを調整しているヒマなんでないんだよなぁ多分。
それでもボーカルは生で歌っているんで、歌詞の間違いとかが起こるんですよね。(笑)
ヒドイ音楽グループの場合、歌すらも口パクしているという。
(なんだってー!?)
一方、2018年に40歳で引退した安室奈美恵さんは、生歌を歌いながら、激しいダンスを踊り数時間のライブツアーをこなしていた。(アーティストの鑑)