ハードロックとヘヴィメタルの違い

割とどうでもいい
ハードロックとヘヴィメタルの違い
「ハードロックとヘヴィメタルの違いって何?」とよく聞かれることがある。一応自分なりの境界線というものがあったりなかったりする。
最終更新日 2023/01/14

ハードロックとヘヴィメタルの違いとは

ハードロック・ヘヴィメタルにあまり関心のない音楽仲間によく質問されることがある。

ハードロックとヘヴィメタルの違いって何? (あんま興味ないけど)

確かに曖昧であるかもしれないが、一応自分なりの境界線というものがあったりなかったりする。

ハードロック・ヘヴィメタルの特徴 (共通)

ハードロックとヘヴィメタルの違いを語る前に、ハードロックやヘヴィメタルが普通の音楽とどう違うのかを簡単に紹介したいと思います。

ハードロック・ヘヴィメタル

音の厚み(音圧)がある

ハードロック・ヘヴィメタルの共通の特徴として一番に言えることは、音が非常にしっかりしていて厚み(音圧)がある、という点であろう。とにかく聴き応えがあり、一度ハードロック・ヘヴィメタルに慣れてしまうと、邦楽系の音楽がどうしてもショボく感じてしまうのである。

これは音楽制作をする過程での、録音環境やマスタリング(編集技術)に差があるために起こっているようにも思われる。もしくは民族性の違いによって、日本の音楽の場合、音圧よりも深みや繊細さを重視しているのかもしれない。

和食と洋食の違いみたいなもんか? とにかく「音の厚み」が全然違う

演奏技術の高さ

他には、演奏技術がズバ抜けて高いことが挙げられる。私を含め、音楽を演奏する側から見て非常に参考になる部分が多い。実際、ヘヴィメタルを聴くようになって基礎練習(2時間以上)など、ドラムに割く時間が増え、本格的に取り組んでいく姿勢も変わり、自分の演奏技術も格段に上がったのは確かである。

あとは、意外にシンプルで聴き易いという点もある。ジャズやフュージョンなど細かなタッチを必要としないため、演奏技術は高いがある程度大雑把に聴くことができる。(BGM感覚)

バカみたいに明るい曲とかもあって、おもしろい。個性的なバカバンドが多いため、彼らの高いエンターテイメント性にも惹かれます。

ハードロックとヘヴィメタルの違い

こっから本題。

ハードロックとヘヴィメタルの違いを一言でいうと、

ハードロック
(HR)
綺麗かつシンプルかつ無駄に壮大で、聴いていて気持ちがいい。良くも悪くも大雑把。私たち島国にはない大陸特有の壮大さ、明るさなどがある。「ああ、どの曲も同じに聴こえる、あのアメリカンハードロックね」で通じる、偏見染みた見方もある。(産業ロック的な?)
ヘヴィメタル
(HM)
ヘヴィメタルの中でも、さらにジャンルが細分化されるので一概には言えないが、フザけたバンドが多くエンターテイメント性が高い。ハードロックよりもうるさい・騒がしい。ドラムにツーバスリズム(ドコドコドコドコ)が頻繁に入ってくる。

と、こんな所ではないだろうか。

ちなみに私はハードロック・ヘヴィメタルのどちらか一方が好きということはなく、どちらも好きである。というよりも、ハードロックとヘヴィメタルの両方を兼ね備えた、中間のようなバンドが好きである。

具体的には、アストラ (Astra)であったり、エドガイ (Edguy)であったり、プリティ・メイズ (Pretty Maids)などが個人的ストライク・ゾーンである。

昔所属していたオリジナルバンドの関係から、プログレメタルも結構好きである。

ハードロック(例)

プリティ・メイズ (Pretty Maids)というバンドは、ちょうど分かりやすい感じに「ハードロック色の強い曲」と「ヘヴィメタル色の強い曲」の両方を作っているので、一例として紹介したいと思います。

2014年発表のアルバム「Louder Than Ever」に収録されている「My Soul to Take」という曲。コテコテのハードロック調なのでイメージが分かりやすいかと思います。

澄んだ泉のような美しいメロディ、「ズッタン、ズズタン」のシンプルなリズム、超明るい、聴きやすい、といった特徴があります。狭義にはメロディアス・ハードロックというサブジャンルだと思われる。

ヘヴィメタル(例)

これも同じバンド。

1st.アルバム「Red, Hot and Heavy」に収録されている「Back To Back」という曲。1984年発表。エンターテイメント性の高いヘヴィメタルなので、フザけた衣装に笑っても全然OK!。ジャンル的にはジャーマン・メタル、メロディック・スピードメタルに属すると思われる。

ヘヴィメタルはジャンルが多すぎるため、「これがヘヴィメタルの全体像」と誤解してしまうと余計な偏見が生まれるので注意が必要です。ヘヴィメタルに偏見を持っている人の分かりやすいイメージはこんな感じなのかもしれません。詳細はヘヴィメタルの種類にて。

ヘヴィメタル(例2)

これはヘヴィメタルのバラード曲。エイジ・オブ・アルテミス(Age of Artemis)というブラジルのメタルバンド。

アルバム「Overcoming Limits」に収録されている「Take Me Home」という曲。2013年発表。一応私の中で、ハードロックのバラード曲と、ヘヴィメタルのバラード曲は別物、という認識があります。私の線引きでは、この曲は「ハードロックではなくヘヴィメタル」です。かなり曖昧なので、人によっては同じものと認識してしまうかもしれません。

正解はないので割とどうでもいい。(私の線引きが間違ってるかもしれないし)

このように、ハードロックとヘヴィメタルは非常に良く似ている部分があり、音の出し方そのものは同じ部類だと思います(「音圧がある」「音作りがしっかりしている」という点において)。ギタリストではないので、コードやスケール的なものは分かりません。

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